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代表的な病気と対処法

黒点病(黒斑病・黒星病)

主な症状・特徴

バラは必ずかかるといってもいい病気です。黒斑病・黒星病ともいいます。葉に黒い斑点ができ、やがて葉が黄色くなって落葉します。若い枝には、黒いアトが残ることもあります(青系バラは特に目立ちます)。土中にすむ黒点病の細菌が、雨や水かけで跳ね返り、下のほうの葉に引っ付いて感染するため、雨が続くと多発します。葉が減ると、樹勢が落ちたり花が咲きにくくなります。

発生時期

6~7月、9月~11月ごろの雨の多い時期に見かけます。8月ごろの高温期、温度の下がる11月以降は、発生しても広がる速度は遅いです。

対処法

見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、落葉もそのままにしないですぐ始末します。対処薬剤(下記対処薬品を参照ください。)を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。 ※ 治まらずに全ての葉が落ちてしまったら、 枯れている、細い、小さい枝などを整理して、軽く切り戻します。地面に落ちた病気の葉も片付け、カリ肥料を多めに与えて予防すると効果的です。 病気の葉を取り除いてから新芽が出たら、予防薬剤(下記予防薬品を参照ください。)を散布して再発を予防します。他にもマルチングを施し、水かけの際の菌の跳ね返りを予防したり、鉢植えなどの場合は雨のあたらない場所に避難させてやることも有効です。マルチング材は定期的に交換するとよいです。冬に落ち葉を片付ける際にでも、一緒に取り替えてあげます。ついでに地表を殺菌するのもよいでしょう。

予防・対処薬剤


薬品は春からサプロール乳剤を週1回散布します。散布は雨の前の方が効果的です。またダコニールと交互に使用すると病菌の耐性ができにくいです。

【予防薬剤】
・オーソサイド・TPN水和剤(ダコニール1000
・チオファネートメチル水和剤(トップジンMゾル
・トリホリン乳剤(マイローズ STサプロール
・ベノミル水和剤(マイローズ GFベンレート
(※上記は一例です)
【対処薬剤】
・殺菌剤
ダコニール1000
・トリホリン乳剤(マイローズ STサプロール
ベニカX
・マネージ乳剤
(※上記は一例です)

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うどん粉病

主な症状・特徴

葉やつぼみ、新芽の一部が、うどんこのような白い粉をつけているのはこの病気。粉を吹いたように白くなったこれは、茎葉につくカビの一種です。新芽や蕾は萎縮してしまいますが、黒点病のように葉がぼろぼろ落ちることはありません。ただし、生育は著しく衰えますから放置してもいい事はありませんので、見つけたら取り除いてやってください。

発生時期

4~6月、9月~11月頃(春や秋)の、昼夜間の温度差が大きいときによく発生します。そのためか夏場の高温期にはあまり見かけません。 多湿や、チッソ肥料の過多も一因であるようです。

対処法

見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、対処薬剤を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。 ※ 治まらずに全体にまんべんなく発生してしまったら、病変の葉を全部取り、風通しの悪くなりそうな込み合った枝などを整理して、対処薬剤をまいてやります。早く発見すれば発生後でも比較的治ります。他には、日当たりと風通しを良くして、夕方の水やりを控える、カリ肥料を多めにあげる‥‥という予防の方法もあります。

【予防薬剤】
・カダンD
・炭酸水素ナトリウム(ハーモメイト)水溶剤
・トリホリンエアゾル(オルトランC)
・トリホリン乳剤(マイローズ STサプロール
・トリフミゾール(トリフミン)水和剤
・TPN水和剤(ダコニール1000
・ポロポンV
・ビテルタノール(バイコラール)水和剤
(※上記は一例です)
【対処薬剤】
カリグリーン
・殺菌剤
・サプロール乳剤(マイローズ STサプロール
・テトラコナゾール液剤(サルバトーレME)
ベニカX
・ミルディオマイシン(ミラネシン)水溶剤 (※上記は一例です)

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根頭がん腫病

主な症状・特徴

根や株元に「こぶ状のもの」ができます。接木部の癒合膨れに似てますが、病気の場合は表面がガサガサして泡が固まったような膨れ方です。コブが生長をはじめるため、栄養を取られて樹勢が衰えます。樹勢は弱くなりますが、よほど弱い株でなければ、これが原因で枯死してしまうことはありません。

発生時期

通年。特に時期は決まっていません。根の傷口から菌が入って、菌のこぶを作ってしまったものです。

対処法

コブをナイフなどでえぐり取ってやると再発しないこともあります。コブがついていても普通に育つこともあります。コブが大きく膨らんできたら 定期的に取り除いてやるだけ結構普通に育ちます。この病気で株が枯れてしまうことはめったにありません。 諦めずに、根気よくコブを取りつづけて育ててあげてくださいコブをとった部分にマイシンSなどを塗ってあげると多少、効果が上がります。 他には、「バクテローズを地面に散布する」「バクテローズに苗木の根を4時間浸す」などがあります。 周囲に伝染するため、園芸書などでは薬剤での完治が難しいので、『発見したら株ごと抜き取り焼却処分する~云々』と結構物騒な病気のひとつにされています。発生すると助からない疫病のように思われる方も見えますが、そんなことはありません。定期的に取り除いてやってください。

【対処薬剤】
・バクテローズ
・マイシンS
(※上記は一例です)

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キャンカー(枝枯れ病)

主な症状・特徴

紫褐色の斑点が現れ、表皮が白くカサカサになり、斑点の出た枝は陥没して最終的に枯れてしまいます。 他には、蕾が開かなくなる、花弁に赤い斑点が現れる‥‥などの症状もあります。※参考画像はイメージです

発生時期

通年。特に時期は決まっていません。剪定時の切り口、台風、霜害や凍害などによる 傷みからの細菌の進入などが原因で、特に年数の経ったバラに多く起こるようです。 また、チッソ系肥料が多い事も一因となるようですが‥‥ バラの3大病(黒点、うどんこ、根頭がん腫)と比べれば、 あまり見かけない病気です。

対処法

発病した枝は見つけ次第取りのぞいて、切り口を殺菌剤などで消毒します。防除薬はボルドーが効果的です。

【対処薬剤】
・殺菌剤
・ボルドー(サンボルドー
(※上記は一例です)

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灰色かび病(ボトリチス)

主な症状・特徴

花弁に汚褐色の斑点が現れ、花が開かなくなり蕾なども咲かずに腐ってしまいます。開花前の蕾の表面を、灰色のカビが覆っていたらこの病気。白い花につきやすいようです。 他には、蕾が開かなくなる、花弁に赤い斑点が現れる‥‥などの症状もあります。※参考画像はイメージです。

発生時期

梅雨・秋頃。開花期に長雨が続くと発生することがあります。高い湿度や、ムレが一因となるので、やはり風通しがよいと発生しにくいです。 バラの3大病(黒点、うどんこ、根頭がん腫)と比べれば、やはりこちらも、あまり見かけない病気です。

対処法

症状の見られる箇所(蕾や花弁)を片付けて地面に落ちないようにして、薬剤をまいてください。 梅雨に入る前にダイセンやベンレートなどを週に2~3回散布しておくのも予防ですが何より蒸らさない、風通しをよくするのが一番です。湿度が高く気温の低い時期に発生するので、とにかく風通しをよくしてあげてください。 他の予防法としては、水やりの際に花弁に水をかけないようにする雨の当たらない場所に枝を誘引させる‥‥というものもあります。

【対処薬剤】
・ダイセン
・ベンレート(マイローズ GFベンレート
・プラントバックス
(※上記は一例です)

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べと病

主な症状・特徴

若い葉に紫褐色の斑点が出来たり、葉の裏面にも灰色のカビ状菌糸が現れて、ふやかしたようになり落葉します。また、茎にも細長く割れた斑があらわれ、ひどいと枯れてしまいます。 黒点病と同じく、あっという間に葉がなくなりますが、黒点病と比較すると、あまり見かけることのない病気です。

発生時期

4~6月、9月~11月頃。多湿で少し気温が低い、昼夜の温度差が激しい時期に発生します。風通しがよいと発生しにくいです。夜露が朝まで残るような気候や高い湿度、ムレが一因となるようです。他の病と同じく、蒸らしていい事はあまりありませんね。

対処法

ムレが原因となりますので、風通しをよくして定期的に殺菌剤、ダコニールなどを散布します。見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、落葉もそのままにしないですぐ始末します。対応薬剤を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。 ※ 治まらずに全ての葉が落ちてしまったら、枯れている、細い小さい枝などを整理して、軽く切り戻して追肥を与えます。地面に落ちた病気の葉も片付け、とにかくムレないようにすると効果的です。 病気の葉を取り除いてから新芽が出たら、対応薬剤を散布して再発を予防します。他には、日当たりと風通しを良くして、夕方の水やりを控える‥‥という予防の方法もあります。

【対処薬剤】
・殺菌剤
ダコニール1000
・マンネブ(マンネブダイセンM)水和剤
(※上記は一例です)

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さび病

主な症状・特徴

葉に小さないぼ状のものができ、やがて薄皮が破れ中からさびに似た粉が飛びます。バラ病の有名どころ(黒点、うどんこ、根頭がん腫)と比べれば、あまり頻繁に見られる病気ではないです。

発生時期

4~11月頃(梅雨・秋頃)。飛んできた胞子が、ムレた場所で増殖すると発症します。

対処法

症状の見られる部分を取り払い、薬剤をまいてください。サプロール乳剤が効果的です。

【対処薬剤】
・ベンレート(マイローズ GFベンレート
・プラントバックス
トップジンMゾル
・トリフミゾール(トリフミン)水和剤
・トリホリン乳剤(マイローズ STサプロール
・ジマンダイセン
・マンネブ(マンネブダイセンM)水和剤
(※上記は一例です)

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代表的な害虫と対処法

アブラムシ

主な症状・特徴

野菜苗や果樹苗や庭木などでも、よく見かける小さな虫。黒点病に並ぶほどに、あらゆる植物に発生が多い困ったサンです。 緑や黒色の小さな虫が、若い葉の裏や蕾に群がって樹液を吸います。葉がしわしわになったりで、見栄えも悪くなりますし、酷いと生長も悪くなります。 排泄物が「すす病」の原因になり、「他のウィルス病」などを媒介し二次病害の原因にもなる上、アブラムシは短期間でよく増えるので、放っておくと大変です。

発生時期

4~11月頃(早春~初夏・秋頃)。7、8月の暑い時期はあまり見られないです。(ちなみに表示写真は「リンゴの若芽の写真」です)

対処法

なるべく早くに発見し、捕殺や薬剤散布などをします。数が少ない場合は何とか手で取れないこともないですが、いかんせん相手が細かいので苦労します。 但し、薬をまく場合、同じ薬剤を続けてかけると耐性ができてしまうので、時々薬品を変える事も必要です。消毒散布後2日後くらいの朝、ホースの水圧で死骸は吹き飛ばします。 ※ 春先は薬剤の抵抗が強く、効きにくいとも言われています。なるべく数が少ないうちに手で取ってしまってください。

【対処薬剤】
・アセフェート(オルトラン
・トリホリンエアゾル(オルトランC)
・ピリミホスメチル(アクテリック)乳剤
・プロチオホス(トクチオン)乳剤
ベニカX
・ベニカDスプレー
・マラソン乳剤(スミソン乳剤
・MEP(スミチオン)乳剤(スミソン乳剤
(※上記は一例です)

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チュウレンジバチの幼虫

主な症状・特徴

成虫が飛んできて幹に産卵し、幹の産卵痕は、縦にすっぱりと裂けてしまいます。痕は治りかけの傷のように、裂けたふちが盛り上がって見栄えが悪くなります。 孵化した幼虫は、旺盛な食欲であっという間に若い葉を食べてしまいます。しかも、1枚の葉に集団でとりつくので、大本の葉脈を残して食べつくしてしまうまでに、さほど時間がかからないです。 頭が黒やオレンジで、胴体の緑色の幼虫が、葉のふちについてモリモリ食べます‥‥(T△T)

発生時期

4月~11月頃。だいたい、春から秋にかけての期間に発生します。バラを育てたことのある方なら、おそらく一度は目にした事がある虫です。

対処法

成虫にも薬剤は効きますが、飛んでくるので完全に駆除するのが難しいです。被害にあった葉は取り払い、幼虫は、見つけたら捕殺します。数が多いときには薬剤をまいてやってください。

【対処薬剤】
・マラソン乳剤・オルトラン(スミソン乳剤
・スミチオン(スミソン乳剤
・ピリダフェンチオン(オフナック)乳剤
(※上記は一例です)

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スリップス(アザミウマ類)

主な症状・特徴

体長2~3mmの黒や黄色の(細かく切った髪の毛のような見えにくい)虫が、花弁や蕾、新芽、葉に寄生して汁を吸います。サンプル写真は、ほぼ実物大です。 花弁の汁を吸われると、花にしみが残って観賞価値が下がってしまうほか、酷いと開花が難しくなります。 新芽の汁を吸って、シオシオにしてしまうこともあります。

発生時期

5月~11月頃。バラ以外にも、ムクゲやクチナシ、オオヤマレンゲ‥と、色々な花についているので、目にしている方も多いと思います。(ちなみにサンプル写真は「八重のクチナシの写真」です)

対処法

発見しだい薬剤をまいたり、素手では小さすぎて難しいので、粘着テープなどを使って捕殺します。※ 同じものを連続して散布すると、やはり抵抗力がついてしまうので、アブラムシ同様、薬剤は散布のたびに変えたほうが良いです。 予防法としては、開く直前の花に(※花を汚さないよう展着剤を入れずに)適応薬剤を散布したり、咲き終えた花がらをこまめに摘む‥‥というものがあります。 しかしバラの場合、ローズヒップを楽しみたい方もいらっしゃいますので、こまめに観察して掃除してあげるのがよいでしょう。

【対処薬剤】
・アセフェート(オルトラン
・ニテンピラム(ベストガード)水溶剤
・アセタミプリド(モスピラン)水溶剤
・スミチオン(スミソン乳剤
・浸透性の強いスリップス専用薬剤
(※上記は一例です)

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バラゾウムシ

主な症状・特徴

小型のアリほどの大きさ(3~5mm位)の、口が象の鼻のように伸びた甲虫がこれです。蕾や新芽が小さいうちに産卵して、産卵箇所より先が、ちりちりと黒く焦げたように枯れさせてしまいます。他には、長い口で汁を吸い、蕾がうなだれ枯れるなどの被害も出ます。

発生時期

5~6月頃。7~10月にも発生することがあり、どこからか飛んできます。(ちなみにサンプル写真は「シャンテ・ロゼ・ミサト」です)

対処法

小さいので難しいですが、可能であれば捕殺します。意外と増殖が早く、放っておくと増えますので早めに薬剤をまいてください。 アブラムシや他のものと同じく、同じ薬品を連続して散布すると抵抗力がついてしまうので、薬剤は散布のたびに変えると良いです。 また、しんなりした蕾や枯れた部分などを放置すると、それをエサに幼虫が育つので、速やかに除去しておくと予防になります。

【対処薬剤】
・MEP(スミチオン)乳剤(スミソン乳剤
・アセフェート(オルトラン
・生薬のジックニーム
(※上記は一例です)

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ハダニ

主な症状・特徴

肉眼では見えにくい小さな虫が、葉の裏などに引っ付いて樹液を吸い、吸われた部分が白い斑点になり、葉が黄色くなったり、表面が白っぽいカスリ状になって落葉します。 他には、新芽がちぢれて大きくならなかったり、ダニの種類によってはクモの巣状になることもあります。

発生時期

4月~11月頃。気温の低い時期は発生しにくいです。特に夏期の高温乾燥時の被害が目立ちます。

対処法

見つけたらすぐ症状の出た葉を取り除き、対応薬剤を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。※ 同じものを連続して散布すると、やはり抵抗力がついてしまうので、アブラムシ同様、薬剤は散布のたびに変えたほうが良いです。 ※ 治まらずに全ての葉が落ちてしまったら、症状の出ている葉を整理して、軽く切り戻して追肥を与えます。新芽が伸びてきたら薬剤を散布して、再発を予防します。 ダニは水が苦手。風通しがよく、定期的に葉が雨などで洗われるような場合はハダニはほとんど出ません。定期的にホースなどの水で勢いよく葉を洗い流す(葉水をかける)だけでずいぶん予防になります。※やりすぎると蒸れるので、カビやアブラムシ発生の原因になります。ほどほどに! 他には、「つるバラの場合は、枝固定の紐の内側で越冬しているときがあるので、『冬の剪定・誘引』の際に、紐を取り替えてしまう」「石灰硫黄合剤を、冬に幹のひだや根元に浸透させる」‥‥という予防法もあるようです。

【対処薬剤】
・ケルセン
・粘着くん液剤
・フェンピロキシメート水和剤(ダニトロン フロアブル)
・酸化フェンブタスズ(オサダン)水和剤
・アミトラズ(ダニカット)乳剤
・石灰硫黄合剤(冬季、幹のひだや根元に浸透させるとよいです)
・ジックニーム
・ハダニ用薬剤
(※上記は一例です)

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カミキリムシ

主な症状・特徴

株元に木くずのようなもの(写真「上」参照)が出ていたら、この虫がどこかにいます。あっという間にバラを枯らす恐ろしい害虫です。成虫は茎の皮や新芽を食べて、それより先を枯らしてしまいます。
幼虫はもっと酷く、幹や根の内部を食べながら3年目にさなぎになります。枝や幹の内部を食べ進んでいくため、その部分が空洞になり、それより先の部分は枯れます。 ですから成虫よりも、幹に潜り込み中心をくりぬいてしまう幼虫のほうが厄介と言え、最悪、幹が折れてしまいます。

発生時期

5月~9月頃(※成虫や、新しく発生した幼虫を良く見かける時期)。幼虫は2~3年かけて育つので、発生時期は「通年」と考えてもらってもよいです。(新しく発生したものは8~9月に確認可能です)(ちなみにサンプル写真は「リンゴの木の写真」です)成虫は5~7月に多いので、捕殺するならこの時期です。

対処法

成虫は、春過ぎ~初夏にかけて、発見しだい捕殺をするようにして、しばらく他の成虫が来ないかを警戒しておきます。株元に木くずのようなものが出ていたら、幼虫がいる可能性があります。

潜んでいると思われる穴(写真「下」参照)を探し、
1.針金などで中の幼虫を刺して、息の根を止める
2.穴に殺虫剤を(100倍程度に希釈して)スポイト注入&塞ぐ
3.穴に薬剤をスプレー&何かできっちり塞ぐ
4.穴を薬剤を染み込ませた綿などで塞ぐ
‥‥などして退治します。

もしもまだ株元に「おがくずのようなフン」が溜まっていたら要注意。失敗か、他にもいる可能性があるので、怪しい穴を探して上記の対処を行ってください。周囲などに、卵を産み付けそうな枯れ枝などがないか確認をし、掃除をしておくと予防になります。 万が一、残念ながら完全に枯死してしまった場合、新しい幼虫が発生しないうちに、速やかに片付けてあげてください。

※昔はカミキリムシの頭をちぎって(生首にする)農協に持っていくと、こずかい(報奨金)がもらえました。(By・・田舎育ちの店長の子供のころ)

【対処薬剤】
・スミチオン乳剤(スミソン乳剤
・アリアトールA
・市販の殺虫剤
(※上記は一例です)

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コガネムシ/甲虫類

主な症状・特徴

10~15mmのつやつやした虫が飛来して蕾や花弁を食い荒らします。花にもぐりこんで食い荒らすほか、葉や茎も食べます。(白や黄色の、明るい花色のものが被害を受けやすいとも言われます)幼虫は(路地ならさほど問題はないが)鉢栽培の場合、鉢の中で動き回り、根をかじって枯死させることがあります。

発生時期

春~秋頃。幼虫は8~10月頃、成虫は5~9月頃に発生します。

対処法

■成虫の場合――
発見しだい(もしくは誘引罠(市販/自主制作)を使って)、捕まえてとどめをさしてください。または薬剤を木とその周囲に散布して下さい。朝涼しい時間帯に株を揺すると寝ていたコガネムシが落ちますので、そいつを捕まえてとどめをさします。
■幼虫の場合――
鉢物で急速に生育が衰えた場合は、被害を受けていることがあるので、苗を抜き、食害されている場合は古土を捨てて新しい用土で植え込むようにしてやります。被害にあった苗が元気になるまでは、半日陰で管理するといいです。

【対処薬剤】
■幼虫――
・ダイアジノン粒剤
■成虫――
・スミチオン(スミソン乳剤
・マラソン(スミソン乳剤
・アクテリック乳剤
(※上記は一例です)

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カイガラムシ(ロウムシ)

主な症状・特徴

貝殻をかぶったような形(もしくは白い円形)の、平らな山のような何かが枝や幹についていたらこれです。枝や茎から汁を吸い、葉が黄色くなったり、株が弱り、酷いとそのまま枯死すこともあります。排泄物は「すす病」などの原因にもなります。

発生時期

通年(※幼虫が動き回るのは春~初夏にかけて)。風通しが悪いと多発するようです。

対処法

古い歯ブラシなどで削り落とすのが一番効果的です。枝に多くこびりついてしまった場合は、枝ごと取り払って燃すなどしてしまいます。 薬剤で駆除する場合、なるべく早い時期(4~6月は幼虫が動き回る時期)の薬剤散布をすすめます。(名の通り、貝殻のようなものや「まく」をかぶっているために、薬剤が効きにくくなっていますので、根気よく対処する必要があります)
※ブラシなどで枝から削り落としたら、生きていけないのですが、まれにまた這い上がることもあります。滅多にありませんが、心配な場合は硬い地面で踏み潰したり、薬剤を浴びせかけるなどしてトドメをさしておいてください。
他には、風通しが悪いと発生するようなので、風通しを良くする為に、込み合った枝を片付けたり、もしくは冬期に石灰硫黄合剤、あるいはマシン油、乳剤などを散布すると、予防効果があります。

【対処薬剤】
・ピリミホスメチル(アクテリック)乳剤
・マシン(マシン油エアゾル)油剤
・石灰硫黄合剤
・ベロニカDスプレー
(※上記は一例です)

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ヨトウムシ

主な症状・特徴

小さいうちには昼間も活動しますが、大きくなると日中は「土の中」や「葉の裏」などに潜み、夜にこっそり出現して、葉を食べてしまいます。 食べられている葉のある株の周囲、その葉の陰や、少し掘り起こして蛇やトカゲのような地味な色に、控えめな斑紋の入ったイモムシなどが転がり出たら、それがヨトウムシです。成長するにつれて、被害は拡大してしまいます。

発生時期

5~10月頃。大体春~秋頃に発生します。

対処法

小さいときには緑色で、集団で葉の裏などにいることがありますので、発見しだい捕殺する(葉ごと切り取ってしまう)とよいです。このときであれば、まだ薬剤も効果があります。葉に点々と穴が開いていたら、注意深く観察して見てください。 緑色ではなくなった「大きな幼虫」は、薬剤が効きにくい上、昼は隠れて夜間に現れるので、株元や葉の裏を見る、地面を軽く掘り起こすなどして探し、見つけたら速やかにトドメをさしてください。

大きいものは捕殺でお願いします。
【対処薬剤】
・アセフェート(オルトラン
・スミチオン(スミソン乳剤
・ピリミホスメチル(アクテリック)乳剤
(※上記は一例です)

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環境にやさしい消毒液のススメ

家庭園芸用の薬品はその使用法を守れば安全です。小さなお子様がいたり、ペットがお庭にいるからどうしても心配という方におすすめです。

木酢液

木酢液は炭焼の際に煙からできる天然の液で、殺菌作用の他に木を活性化させたり葉をイキイキさせる効果があり、殺虫作用はありませんが臭いで害虫が近づかない効果があり、多くの方が使用しています。効果は長続きしませんのでスプレー回数(1、2週に一度。一ヶ月合計で3、4回ほど)が必要です。規定倍率にうすめてスプレーしてください。

竹酢液

上記「木酢液」のように炭焼の際に煙からできる天然の液です。竹酢液の酸性度は、木酢液よりも少し高いので、より殺菌作用があります。 こちらもやはり殺虫作用はありませんが、害虫が近づかない忌避効果があり、多くの方が使用しています。効果は長続きしませんのでスプレー回数(1、2週に一度。一ヶ月合計3、4回)が必要です。規定倍率にうすめてスプレーしてください。 ※木酢液・竹酢液の成分には、タール分が含まれるとされておりますので、「え?!発がん性あるのですか!?」という不安を持ってしまう方もいると思います。そう心配するほどのものでもなく、会社によってタールの含有量も違うようですが、店頭やインターネットなどで成分を確認するか、タール分がより少ないとされる【竹酢液】から試してみるのもよいでしょう。

ニーム

200種類以上の害虫に忌避効果がある植物です。樹液や樹皮、種子には殺菌消毒作用、抗ウイルス作用、解熱作用があり、すべて活用されています。

アグリクール(忌避液)

自生植物(マメ科)クララ(昔参)の根・茎・葉をアルコールや有機溶剤等で溶解した液です。害虫類がこのアグリクールを吸引する事で食欲が減退し、衰弱して防除できます。雨で流れてしまうので雨上がりが効果的です。また発生初期の散布が効果的です。展着剤とは混ぜないで水と混合したらすぐ使って下さい。300倍、500倍にして使用します。

でんぷんスプレー(害虫対策製品)

ぺったりとノリ状に害虫を覆う「でんぷん」で窒息させるもの。アブラムシやハダニ類に使ってみてください。うすめずにそのまま使えるスプレータイプです。

ニーム

200種類以上の害虫に忌避効果がある植物です。樹液や樹皮、種子には殺菌消毒作用、抗ウイルス作用、解熱作用があり、すべて活用されています。

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薬剤使用を減らすコツ

「バラは消毒が大変・・・」とよく耳にします。しかし、そもそもバラが病気にならない環境を作ることが大切です。

毎日観察する

水やりを行う前に1日最低1回数分だけでも、バラをじっくり観察してあげてください。病害虫がついてないか確認することもバラを育てる大きな楽しみの1つです。 まだ症状が軽いうちなら病気の個所や害虫を取り除く手間が少なく、面倒な消毒などするまでもない場合が多いです。 病害虫などは早期発見早期治療が最も効果的です。

マルチングする

株の根元まわりをココヤシチップ~快~ や不織布などで覆うと、水やりや雨による泥はねを防止でき、黒点病など細菌が原因の病気の予防になります。また、雑草の発生も防止してくれます。

強靭な苗に育てる

バラ専用肥料バイオプラチナムを与え他にも有機質の微量要素を含むカニガラ肥料や、貝化石を与え緩やかに育てるなどして、 幹を充実させましょう。強く成長した苗は、少々の病気や害虫をものともしません。

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お家にあるもので害虫退治!?

更に、参考程度ですが――家の中にあるもので、『害虫への忌避効果や、多少の殺虫効果のあるといわれているもの』をご紹介します。(他にも何かございましたら、情報をお寄せください。追記させていただきます)

唐辛子

酢や焼酎につけたり、煮出したものを適度に薄めて散布すると、防虫効果があるといわれています。

牛乳

アブラムシなどに対して、適度に薄めて散布をすると、呼吸器をふさいで窒息させる効果があるといわれています。

木酢、竹酢ではなく『酢』。台所などにあるものを適当に薄めてまくと、殺菌効果があると言われています。

台所洗剤、石鹸など

適度に薄めて、アブラムシなどにかけると窒息すると言われてます。

※本来、農薬はあくまで補助的な役割であることが理想です。「農薬」の表記のある薬品は国家が法律でその安全を保証しております。使用方法を守れば人体への影響はありません。
※ここに掲載しているのはバラの病気の代表例です。他にもバラの病気はたくさんあります。一人でも多くのお客様の不安を取り除くために、1本でも多くのバラを救うために、画像や情報等お寄せいただけますと大変助かります。

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