梨|なつしずく 1年生接木苗
幸水よりも早く収穫できる早生品種。
『夏しずく』(なつしずく)はその名の通り、夏に採れることからナシ好きな方からも喜ばれる品種です。スーパーでもなかなかお目にかかれないナシで、花もキレイで鑑賞価値が高い品種です。
果実の品質や食感なども非常に「幸水」と似ていて、みずみずしく、甘みもあって食味良好です。酸味もほとんどなく、食べやすくなっております。収穫期は幸水より少し早いです。また、無袋栽培でもサビ少ないので比較的育てやすいです。
別名:なつしずく
※1本では結実しません。
梨(ナシ)の花期は4月頃で、葉の展開とともに5枚の白い花弁からなる花を付けます。果肉は白色で、甘く果汁が多いです。
”夏しずく”の特徴
学名
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Pyrus pyrifolia バラ科 ナシ属
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別名
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なつしずく
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作出年・作出者
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2008年 (農研機構果樹研究所)
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交配親
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『平塚25号(幸水×(菊水))』×『筑水』
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開花時期
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4月下旬 ~ 5月上旬
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花色・大きさ・花形
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白・中輪咲き(3cm位)・一重
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収穫時期
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8月中旬
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果実の大きさ
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★★★☆☆ 大果 300~330g前後 豊産性あり
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甘さ
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★★★☆☆ 平均糖度:12~13度
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果実の用途
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生食、果実酒、ジャム
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結果年数
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2~4年
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自家結実性
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1本でならない(遺伝子型S3S4 甘太、あきづき、秋麗、新高以外と受粉します。)
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推奨受粉樹
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あきあかり、幸水、豊水、長十郎、ラフランス、二十世紀、ジャンボ愛宕、王秋、南水、なるみ
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最終樹高
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地植え:2m ~ 15m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉高木)
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最終葉張り
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3m ~ 10m 半開帳性
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栽培用途
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果樹畑、花壇、鉢植え(8号鉢以上)、庭木
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植栽適地
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北海道~九州
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育てやすさ
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★★★★☆ 育てやすい 日照条件:日なた、 豊産性あり、耐寒性強い、耐暑性強い
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耐病害虫性
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耐病性:やや弱い 害虫:つきやすい
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芽吹き時期
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4月頃
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花言葉
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愛情
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商品は1年生接ぎ木ポット苗です。根鉢の部分も含め高さ約70cmです。根鉢の大きさは5号(直径15cmポット)です。1年生苗とは苗木ができて1年目の苗です。
※花や果実は基本的についておりません。 ※落葉期は葉がついておりませんが、春に芽吹いてまいります。 ※休眠期に細根を切ることによって新しい根が伸びやすくなりますので、ポットに仮植時に根の整理をしております。ポットの中で根が張っていませんのでポットを外すと土が落ちますが生育に問題はありません。 ※こちらの商品は鉢植え栽培も可能です。 |
梨 なつしずく 青ナシの育て方
植え方・用土
秋~梅雨ごろまでが植え付け適期です。開花期が早いので暖地では秋植えをおすすめします。
葉が芽吹いた後に植え付けする場合は根を崩さないように植えてください。
通気性が良く、適度な水分が保たれる肥沃な土を好みます。日当たりの良い場所に浅く植えます。
春の植え付け方法
春の植え付けでは根っこを崩さずにそっと植えます。ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても構いません。
植え付け時に地上部を少し切り戻しします。
植え付け3年以上経過した苗木の移植や鉢増しなどの植え替えは冬に行います。どうしても移植を春に行う場合はできるだけ根を大きく掘り取り、地上部をできるだけ小さく剪定をして掘り取って、根を乾かさないように早めに定植してください。
夏の植え付け方法
なるべくなら地植えは控えますが、定期的に水やりができるようであれば地植えします。
地植え後は根が浅く、土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペースで秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなってください。
秋の植え付け方法
根がまだ活動をしている秋の植えつけは、春からの成長で乾燥に強く育つと言われます。秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行います。
しばらくで苗木の成長が止まりますので、秋の植え付け時の肥料は与えても与えなくてもどちらでもいいかと思います。
冬の植え付け方法
12月~3月ごろが植え付け適期です。土が凍るような寒冷地でなければ12月が最適。畑からの移植ができるのも生長が休眠する冬の季節です。
寒冷地では地面への植え付けは冬の前に終わらせるか、春植えをおすすめします。
鉢植えへの植え付けは寒冷地でも可能ですが、鉢土が 冷えすぎない場所で育ててください。ポットや鉢から抜いたら根を少し広げるように植えても大丈夫です。根を乾燥させないように植えます。
水やり
地植えした場合は雨が当たる場所では水やりは雨に任せ、よほど雨が降らないときだけ土が乾いたら与えます。
鉢植えでは土が良く乾いたら水をたっぷり鉢底から流れ出るくらい与えます。土が乾いていなければ与えません。夏の水分不足による葉やけを起こさせないように、夏は乾燥したらたっぷり水を与えてください。
果実の肥大期が短いナシは根の働きを活発にし、養水分吸収を停滞させてはいけません。生育が停滞すると果実が小さいままになります。春に低温の場合は敷き藁をしたり、多雨すぎる場合はビニールマルチをしたり、夏に厳しい乾燥の際は水やりして根が乾燥や過湿から守って根の活力を維持してあげてください。
肥料のやり方
土壌が肥えておればあまり肥料は必要ありませんが、葉色が薄くなりかけたら少しずつ肥料を与えます。
おすすめはももの肥料などのバラ科専用に配合してある肥料です。1月と10月に桃の肥料を与えます。鉢植えではプラスして6月に化成肥料を与えてください。
花芽の付き方
花芽は夏につけ翌春に開花し結実します。
開花後の摘果を怠ると果実の肥大が進まず果実が小さくなります。ナシは1つの花芽から7~8輪の花(1花そうと呼びます)が咲きますが、基部から3~4番目に咲く花が一番果実が肥大しやすいです。人工授粉をする場合は残す花を中心に人工授粉をし早咲きで肥大の良さそうなものだけ1花そうに1つだけ残してほかは摘果します。その10~20日後に果実の形を見ながら3~4果そうに1果に摘果します。
剪定方法
棚仕立てがコンパクトで家庭果樹向けです。他には立ち木仕立てやY字仕立て(もものページを参照)、扇仕立て(さくらんぼのページ参照)、一文字仕立て(イチジクのページ参照)などでもできます。
棚仕立てでは幅6mくらい奥行き2~3mなど細長い棚でもできます。棚に左右に2本の主枝を伸ばして側枝を誘引していきます。
1年目の冬は1本目の主枝を棚の上に伸ばし先端を少し切り戻します。主枝以外はすべて生え際で切ります。
2年目の冬は2本目の主枝を反対側に誘引します。1本目の主枝からは50cm間隔で側枝を交互に誘引します。
棚上の1本目と2本目の分岐から1m以内の枝はすべて生え際で切り、それより先の側枝は50cm間隔で交互に左右に直角に倒して誘引します。
その後も分岐から1m以内の枝や新芽は取り除いてください。
棚の外に伸びる枝は側枝の先端は棚から20~30cm先の上芽の先で切り戻しておきます。もしくは頂芽も含めて2~3芽、上芽の先で切り戻します。残した上芽が延長枝を出して養水分を引っ張る息抜き枝にします。
側枝につく花芽が少し伸びて短果枝になって果実がなります。
3年目の冬は短果枝の基部の花芽を残して長い枝は切ります。側枝の先端は2年目の冬と同様に切り戻して息抜き枝にします。
息抜き枝に勢いが良いと枝先まで養分を引っ張り上げるので果実がよく肥大します。
年数がたって短果枝が衰弱したら基部から出る新梢を誘引して側枝を更新してください。
その他栽培や性質の注意点
※果実の大きさは栽培環境や作り手の工夫次第で変化します。目安程度にしてください。
※収穫時期は地域や環境により1ヶ月程度前後します。
その他豆知識
ナシは枝の先端から熟してくるので収穫は側枝の枝先から先に大玉になったものから収穫するとよいです。
病害虫の予防法
無袋栽培のほうが甘くなりますが、袋かけすれば農薬を減らせます。5月下旬から梅雨入りまでに袋がけします。
4月頃からアブラムシに注意です。初夏に雨が多いと黒星病が発生するのでエムダイファー水和剤などで予防してください。