花付きの良いキシツツジの園芸品種
「若鷺」はキシツツジの園芸品種で、白に近い淡紫色の花をたくさん咲かせます。早咲きで、花の大きさは5cm程度の中輪咲きです。歴史は古く江戸時代から各地の庭園で栽培されています。
ツツジは花姿もあでやかで和風庭園だけでなく、洋風庭園でも良く合います。強健な性質で植木の下草やグランドカバーとして、刈り込んで樹形を仕立てたり、生垣に用いたりと用途は多様です。ツツジやサツキは連作障害(同じツツジ科が植えてある場所にまた同じツツジ科の植物を植えると生育が悪くなること)が出やすい性質ですので、枯れた個所の植え増しする際は土壌入れ替えなどして、土づくりをしっかりとしてください。
「キシツツジ」は岸躑躅と書き、西日本を代表するツツジです。名前の通り渓谷の岩場や川岸に自生していることが多く、他のツツジよりも湿り気のある土壌を好みます。他のツツジと非常に交雑しやすい性質は園芸品種の開発に利用されています。