ボルネオ原産の超マイナーな果物
「レビサンテス・アラタ」は、ボルネオ島の果物の中でも、知る人ぞ知るマイナーな存在ながら、根強いファンを持つ魅力的なフルーツです。私はこれまで何度もボルネオ島を訪れてきましたが、本種を入手できたのは今回が初めてでした。果実はブドウのように房状に実り、一粒一粒が宝石のような輝きを放つ、極めて美しい外観をしています。若い果実はルビーを思わせる鮮やかな色合いを持ち、熟すにつれてオニキスのような深みのある色へと変化します。果実の直径は約3cmであるのに対し、果皮は約3mmとやや厚めです。果皮の内側は鮮やかなマゼンタ色をしており、剥くとマンゴスチンに似た構造が現れ、内部には3~4房の果肉が収まっています。果肉の味わいは、マレーリュウガン(Dimocarpus longan subsp. malesianus)とドラコントメロン・コスタタム(Dracontomelon costatum)を掛け合わせたような印象です。さらに詳しく言えば、マレーリュウガンはリュウガンの甘さと香りを凝縮し、そこにサトウキビを思わせるコクのある甘みが加わった風味を持ちます。一方、ドラコントメロン・コスタタムはランブータンとアビウを組み合わせたような、トロピカルで複雑な味わいが特徴です。現地では実生からおよそ3年で結実するとされており、比較的早く収穫が期待できる点も魅力の一つです。花はミツバアケビの雌花を房状に連ねたような独特の形状をしています。