Sabal minor
サバル・マイナー|実生苗

世界でも特に耐寒性の高いヤシの一つ
「サバル・マイナー」はヤシなのに幹がほとんど見えず、そして驚くほど寒さに強い。雪や厳しい凍結にも耐えることで知られる、北米原産の小型サバルです。
ヤシ科Sabal属の常緑ヤシです。アメリカ南東部を中心に分布し、北はノースカロライナ周辺、西はオクラホマやテキサス方面まで自生します。「Dwarf Palmetto(ドワーフ・パルメット)」の名でも広く知られています。
Sabal属の中ではSabal etoniaと並ぶ最小クラスの種類で、本種最大の特徴の一つが、その独特な樹形です。
一般的なヤシは成長すると地上に太い幹を伸ばしますが、サバル・マイナーの幹はほとんどが地下にあります。
そのため成熟しても地面から直接大きな扇形の葉が立ち上がっているように見えます。通常は高さ1~2m程度に収まり、大型のヤシを植えることが難しい庭でも比較的扱いやすい種類です。
葉は青緑~濃緑色の掌状葉。
葉身は大きく扇状に広がり、深く裂けた葉片によって非常に整った姿になります。コンパクトな株元から何枚もの大きな葉を広げるため、小型ながらしっかりと「ヤシらしい」景観を作ることができます。
そして本種を特別なヤシにしているのが、圧倒的な耐寒性です。
サバル・マイナーは、世界でも特に耐寒性の高いヤシの一つとして知られています。
自生地は温暖な地域だけではなく、冬に氷点下となる地域まで広がっています。成熟した株では-15℃前後、条件や系統によってはそれ以下の低温を経験して生き残る例も知られています。
ただし「葉がまったく傷まない温度」と「株そのものが生存できる最低温度」は別です。強い寒波では葉が傷んだり地上部が枯れ込んだりすることがあります。また幼苗や鉢植えでは耐寒性が大幅に下がるため、いきなり極端な低温へ当てることはおすすめできません。
それでも、日本で栽培できるヤシという視点では非常に魅力的な種類です。
自生環境も一般的な「南国のヤシ」のイメージとは少し異なります。
落葉広葉樹林の林床に普通に生育し、特に低地や河川沿い、季節的に湿潤になる土地、時には沼沢地のような場所にも見られます。
つまり、乾燥と強烈な直射日光だけを好むヤシではありません。
明るい日向から半日陰まで適応し、湿り気のある環境にも比較的強いため、庭のさまざまな場所へ取り入れやすいヤシです。耐暑性も高く、日本の夏の高温にもよく対応します。
成熟株では、葉よりもはるかに高く伸びる長い花序も見どころです。
株の中心から細長い花序を立ち上げ、小さな白色系の花を多数咲かせます。その後、小型の球形果実を多数形成し、成熟すると黒色になります。Sabal属の中でも「葉を大きく超えて直立する花序」と小さな種子は、本種を識別する特徴にもなります。
成長速度は比較的ゆっくりです。
特に実生初期は「なかなか大きくならない」と感じるかもしれません。しかし、一度十分に根を張れば丈夫で、長期間楽しむことができます。地下に幹を形成していく独特な成長過程を観察するのも本種を育てる面白さです。
日本で栽培する場合、暖地であれば露地栽培を積極的に試してみたいヤシです。寒冷地でも、植え付け場所や冬季の保護を工夫することで栽培可能性が広がります。
「ヤシ=南国でしか育たない」。
そんなイメージを大きく覆してくれるのがサバル・マイナーです。
地上にはほとんど幹を作らず、落葉樹林の下で大きな扇形の葉を広げ、冬には氷点下の寒さを経験する。
南国風の庭を作りたいけれど冬の寒さが心配という方はもちろん、「日本でどこまでヤシを露地栽培できるのか」を試してみたい方にもおすすめしたい、サバル属を代表する耐寒性ヤシです。
「ヤシ(椰子)」は、単子葉植物ヤシ目ヤシ科に属する植物の総称で、熱帯地方を中心に亜熱帯から温帯にかけて広く分布しています。南国を思わせる独特の樹形やデーツのような実が収穫できるなど、ちょっとトゲトゲしてますが魅力の多い植物です。熱帯地方を中心に253属、約3333種、あまり多くはありませんが、日本にもシュロなど6属6種が自生しています。多くの品種で種が実用利用されています。食用に向かない観賞用の品種もありますが、食用油や工業油なども取れ、生食や砂糖の材料、ドライフルーツやジュースなどなど利用も多岐にわたる栽培価値の高い品種が多いです。
冬~春は古くなった葉が傷みや枯れこみが目立つようになります。中心部から新しい葉が生えるので、傷んだ葉は生え際で切っておくと良いです。
ヤシの木界トップクラスの耐寒性を誇るサバルヤシ。この木の最大の魅力は、サバル好きにはたまらない特徴的な幹姿です。古くなった葉柄の部分が幹に折り重なるように残り、クロスが重なり合っているように見えます。荒々しさをも感じられる独特のカッコ良さがあり、迫力のある幹姿を作り出します。
葉色はシルバーがかったグリーン。葉は大きく裂けた掌状葉(手の平の形)で、その見た目から熊手ヤシの別名も持ちます。
雌雄同株。花は両性花で白色、芳香があります。
リゾートガーデンの植栽には欠かせないヤシの木ですが、鉢植えにして観葉植物として楽しむこともできます。
【サバル・マイナー】の特徴
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学名
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Sabal minor ヤシ科 サバル属
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開花時期
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5~7月頃
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花色・大きさ・花形
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白
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最終樹高
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地植え:1m ~ 2m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑低木)
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栽培用途
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鉢植え、地植え、庭木、観葉植物、記念樹、シンボルツリー、街路樹
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植栽適地
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北関東~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
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育てやすさ
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★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性強い(-10度)、耐暑性強い、耐乾性強い
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
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花言葉
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勝利、成功
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| 商品について |
商品は実生ポット苗です。根鉢の部分も含め高さ約20cmです。根鉢の大きさは直径約6cmです。実生とは種から生まれた苗です。実生苗は雑種のため詳細な品種名はありません。
まだまだ小さな幼苗です。 冬~5月は古くなった葉が傷んで汚れています。 |
サバル マイナーの育て方
植え方・用土
植え付け時期は、寒さが厳しくなる前の10月~11月頃、または暖かくなる春~初夏(4月~梅雨入り前)が最適です。水はけの良い土壌で植え付けてあげてください。
植え付け場所は日当たりの良い場所で管理してあげてください。日当たりが悪いと葉っぱが汚くなることがあります。
水はけの良い用土であれば育てられます。庭植えの場合、水はけが悪いようならバーク堆肥を混ぜ込んで排水性をよくしてから植えて下さい。地植えの場合は、花ひろば堆肥「極み」を使って植えていただくと良いでしょう。
鉢植えの場合は市販されている観葉植物専用の土か花ひろば培養土和みがお勧めです。
根詰まりすると生育が止まり、葉っぱが黄色く変色して枯れ混んできます。ですので鉢植えの場合は2年に一度くらいの頻度で植え替えする良いでしょう。
水をたっぷり与えると、どんどん大きく育っていきます。植え付け場所のスペースなども考慮して、土の表面を少し乾燥ぎみにさせて育てると、生長を抑えることができます。
水やり
地植えでは植え付け1年目の生育期だけこまめな水管理をします。根付いてしまえば水やりは雨任せで大丈夫です。
肥料のやり方
5月~10月頃に、2ヶ月に1度くらいのペースで緩効性化成肥料を与えてあげてください。
液肥でも構いませんが、冬場などの休眠期は与えなくても良いです。栄養剤肥料などで水はけが悪くなると根腐れが起こりますので、ご注意ください。
剪定方法
冬~春に古くなった葉が傷んでいくので、傷んだ葉は春に生え際で切ります。株の中心から新しい芽が伸びて生えます。中心部を切ってしまうと葉が出なくなるので切らないようにします。
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりません。
基本的に丈夫な植物です。
増やし方
種まき
4~9月が発芽適期です。
種の発芽適温は25~35度であれば冬や夏も種まきできます。発芽には数週間~数ヶ月かかる場合があります。気長に水やりを続けましょう。
【種まきの方法】
果肉が残っているとカビの原因になりますので、果肉はきれいに取り除いてから、種まき前に1~2日程度、水もしくはぬるま湯に浸し、種の皮を柔らかくします。
無菌の赤玉土や鹿沼土、バーミキュライトやピートモス、ココピートなどの排水性の良い用土に1cm程度の深さにまき、種が隠れる程度に軽く土をかぶせます。
発芽するまでは土が乾燥しないように水やりを行い、明るい日陰(または半日陰)で管理します。発芽適温は約25~35℃です。