煮物に最適な昔ながらの大長ニンジン
「万福寺大長ニンジン」は、鮮紅色で肉質が緻密で柔らかい甘みと香りが強い品種です。年末・年始の煮物に欠かせない昔ながらの食味の良い長ニンジン。畑をしっかりと耕しておけば(深さ1mほど。それが大変で生産されなくなったようです)根長60cm以上に達します。 揃いが良く、秀品率が多いのも嬉しい品種です。縁起物。
ニンジンは中央アジアが原産の根菜です。冷涼な気候を好みますが、苗の段階ならある程度耐暑性があります。種まきから収穫まで3~4か月ほどと比較的短く、連作も可能ですが、発芽率が低く、過湿にも弱いため育てるのは少し難しいです。
系統としては細長い東洋系と太短い西洋系があり、古くから薬用・食用として栽培されてきました。日本には東洋系ニンジンが最初に江戸時代に中国から伝わりました。その後西洋系ニンジンが導入されるようになると、東洋系ニンジンは栽培の難しさから生産量が減少し、戦後は西洋系品種が主流になっています。
くせのある香りがあり、加熱すると甘みが出る。家庭でも煮物や炒め物などに良く使われる常備野菜の一つです。