Cynometra cauliflora
ナムナム|実生苗



「果樹としての奇妙さ」を楽しむ果樹
「ナムナム」は幹に直接びっしりと実る、ゴツゴツとした奇妙な果実。生で食べれば強い酸味があり、東南アジアでは料理や調味料にも利用される、見た目も味も個性的な熱帯果樹です。
マメ科Cynometra属の常緑低木~小高木です。東南アジアで古くから栽培され、「Nam Nam」「Namnam」などの名前で知られています。
本種を初めて見たとき、まず驚かされるのが果実の付き方です。
種小名の「cauliflora」が示すように、本種には「幹生」という特徴があります。一般的な果樹のように枝先へ果実を付けるのではなく、幹や太い古枝から直接花を咲かせ、その場所に果実を形成します。
カカオやジャボチカバにも見られる性質ですが、ナムナムの果実は形まで非常に独特です。
果実は扁平で湾曲した半円形~腎臓形をしており、表面には凹凸やしわがあります。若い果実は緑色で、成熟すると黄緑~黄褐色へ変化していきます。
一見すると果物というより、幹に大きな豆や奇妙なキノコが直接生えているようにも見えます。
しかし、この果実は食用です。
果肉は黄白色で、香りがあり、はっきりとした酸味を持ちます。完熟したものは生食できますが、一般的な甘いトロピカルフルーツとはかなり方向性が異なり、酸味を楽しむタイプの果実です。
この酸味を活かし、東南アジアでは果実を料理にも利用します。
生食のほか、煮たり、砂糖と一緒に調理したり、ピクルスや調味料などに加工することができます。酸味のある未熟果も料理に利用され、果物と野菜・調味素材の中間のような使われ方をするのが面白いところです。
果実は比較的大きく、長さ3~9cm程度。内部には通常、大きな種子が1個入ります。
花も興味深く、幹や太い枝に小さな花をまとまって咲かせます。花は白~淡いピンク色を帯び、蕾の状態ではさらに赤みが強く見えることがあります。
そして花が終わると、そのまま同じ幹から果実が膨らんでいきます。
そのため、成熟した株では幹に花、幼果、成熟途中の果実が並ぶこともあり、一般的な果樹とはまったく異なる姿を観察できます。
樹自体は比較的コンパクトです。
自然状態でも巨大な高木にはなりにくく、通常は3~10m程度。成長も比較的ゆっくりで、剪定にも対応できるため、熱帯果樹の中では鉢植えで長期間管理しやすい部類です。
葉も観賞価値があります。
一枚の葉が左右二つの大きな小葉に分かれたような独特の姿をしており、新芽は淡いピンク~赤紫色を帯びることがあります。成熟すると濃緑色になり、枝いっぱいに密生します。
栽培では、高温多湿な環境を好みます。
耐暑性は高く、日本でも夏季にはよく成長します。日向から半日陰で育てられますが、幼木では極端な直射日光や乾燥を避け、適度な湿度を保つと安定します。
用土は有機質を含んだ保水性のあるものを好みますが、鉢植えでは長期間水が停滞する状態は避けます。乾燥させ続ける植物ではないため、特に生育期の水切れには注意してください。
一方で耐寒性は高くありません。
本格的な熱帯性果樹として考え、日本では沖縄など一部地域を除いて鉢植えで管理し、冬季は霜や凍結を避けることをおすすめします。特に幼苗では十分な温度を確保した方が安全です。
ナムナムは、甘くて大きな果物を収穫することだけを目的とした果樹ではありません。
この植物の面白さは、むしろ「果樹としての奇妙さ」にあります。
幹から直接花が咲き、その場所からゴツゴツとした半月形の果実が膨らんでいく。そして、その奇妙な果実には強い酸味があり、東南アジアでは生食だけでなく料理にも使われてきた。
育てて、花を見て、幹に実る姿を観察し、最後には実際に食べる。
植物として眺める面白さと、東南アジアの食文化を同時に楽しめる、非常に個性的な熱帯果樹です。
【ナムナム】の特徴
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学名
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Cynometra cauliflora マメ科 キノメトラ属
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花色・大きさ・花形
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白茶
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果実の大きさ
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3~9cm
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果実の用途
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生食、煮物、調味料など
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自家結実性
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1本でなる
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最終樹高
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鉢植え:1m ~ 2m (常緑低木)
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栽培用途
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鉢植え、温室など
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植栽適地
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沖縄(鉢植えであれば、全国での管理が可能です。)
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育てやすさ
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★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、土壌酸度:弱酸性 耐寒性弱い(5度)、耐暑性やや強い、耐乾性強い
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
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花言葉
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キノメトラ、カウリフローラ
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お届けする商品について
| 商品について |
商品は実生ポット苗です。根鉢の部分も含め高さ約15cmです。根鉢の大きさは3号(直径9cmポット)です。実生とは種から生まれた苗です。実生苗は雑種のため詳細な品種名はありません。
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ナムナム ナムナムの育て方
植え方・用土
暖かく湿度のある環境と、水はけのよい用土を好みます。生育期は用土の表面が乾き始めたら十分に水を与えますが、根が長期間過湿になる状態は避けてください。日当たりのよい場所でよく育ちますが、幼苗のうちは真夏の強い直射日光を避け、明るい半日陰から徐々に光へ慣らします。
その他豆知識
熱帯性の植物で低温や霜に弱いため、温暖な地域を除き鉢植えで育て、冬は暖かく明るい室内や温室へ取り込むことをおすすめします。成長すると節間の詰まった密な樹形になりやすく、原産地域では鉢植えや盆栽として仕立てられることもあります。