Pouteria sp. Santo Domingo
サントドミンゴ・サポテ|実生苗
サントドミンゴ郊外の山に残る、味の良さで選ばれた希少なサポテ
「サントドミンゴ・サポテ」はドミニカ共和国の首都サントドミンゴ郊外の山地に見られる、アカテツ科Pouteria属の非常に珍しい果樹です。Pouteria guianensisに近い特徴を持つ植物ですが、特に注目したいのが果実のおいしさ。本種は食味の良い果実を付けるタイプとして現地で見いだされた、コレクション性の高いサポテです。Pouteria属には、サポジラに近い濃厚な甘さを持つものから、マメーサポテやカニステルのようにまったく異なる食感を持つものまで、多様な食用果樹が含まれています。
その中でもサントドミンゴ・サポテは、一般にはほとんど流通していない、地域性の強いPouteriaです。近縁のPouteria guianensisは、熱帯アメリカに広く分布する常緑樹です。南米北部やアマゾン地域だけでなく、中米やカリブ海地域にも分布し、熱帯雨林から山地林までさまざまな森林環境に生育します。樹は成長するとしっかりとした常緑樹となり、枝には厚みのある葉を茂らせます。アカテツ科らしく、植物体を傷つけると白い乳液を出します。サントドミンゴ・サポテも、このP. guianensisに近い雰囲気を持った樹木です。
そして、最大の魅力はやはり果実です。Pouteria guianensisも食用になる果実を付ける種類ですが、サントドミンゴ・サポテはそれよりも食味に優れた果実を付けるタイプとして扱われています。珍しい野生果樹の中には「食べられるものの、味はそれほどでもない」という植物も少なくありません。しかし、本種は単に珍しいPouteriaというだけではなく、「実際においしい果実を収穫する」という楽しみを期待できるところが大きな魅力です。さらに面白いのが、その由来。サントドミンゴはカリブ海に面した大都市ですが、都市部を離れると内陸には山地が広がります。本種は、そんなサントドミンゴ郊外の山に見られるPouteria。世界的に広く商業栽培されてきた果樹ではなく、特定の地域に残るローカルなサポテという点でも非常に興味深い植物です。
栽培では、近縁のPouteria guianensisと同様に暖かく湿潤な環境を好みます。近縁種は熱帯の湿潤林に生育し、年間を通して水分の得られる環境によく適応しています。生育期には極端な水切れを避け、十分に水を与えて育てるとよいでしょう。用土は有機質を含みながらも水はけの良いものを使用します。幼苗のうちは強烈な直射日光を一日中受ける環境より、明るい半日陰などから育て、株の成長に合わせて徐々に光へ慣らしていくと管理しやすくなります。暖かい季節にはよく成長しますが、基本的には熱帯~亜熱帯性の果樹です。日本で栽培する場合、特に小さな苗では霜や凍結を避けて管理します。鉢植えで育て、冬季には温室や明るい室内などへ移動できる環境が適しています。
サポジラ、マメーサポテ、カニステルなど、Pouteriaの仲間には世界的に知られた果物があります。しかし、その一方で、特定の地域だけで食べられてきたものや、ほとんど国外へ出ることのないPouteriaも存在します。
サントドミンゴ・サポテは、まさに後者。サントドミンゴ郊外の山に見られる非常に珍しいPouteriaでありながら、果実は食味にも優れる。「珍しいから育てる」だけではなく、「いつか自分で収穫して、その味を確かめてみたい」と思わせてくれる、カリブ海地域の非常に魅力的なサポテです。
【サントドミンゴ・サポテ】の特徴
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学名
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Pouteria sp. Santo Domingo アカテツ科 ポウテリア属
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花色・大きさ・花形
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黄緑・(1cm位)
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収穫時期
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9~11月
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果実の大きさ
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豊産性あり
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甘さ
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平均糖度:20~30度
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果実の用途
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生食、ペースト
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結果年数
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2~4年
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自家結実性
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(1本で結実した栽培例もありますが、ブラックサポテには自家不和合性を示す系統があるため、確実な結実を目的とする場合は別品種を近くに植えることをおすすめします。)
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最終樹高
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鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木)
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最終葉張り
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2m ~ 10m
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栽培用途
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鉢植え、温室、コレクション、観葉植物
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成長の早さ
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樹勢は普通 (40cm/年)
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植栽適地
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関東地方~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
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育てやすさ
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★★★☆☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、土壌酸度:中性 豊産性あり、耐寒性弱い(5度)、耐暑性強い
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
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植え方・用土
土質を選ばず せ地にも強いので、水はけ・日あたりの良い土壌ならどこでも育ちます。鉢植えでも大丈夫です。
花ひろば培養土「和み」に
パーライトを少しすきこんだ土に浅めに植え付けします。耐寒性はないため、寒冷地では防寒対策が必要です。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。真夏は乾きやすいので、回数を多めにしてください。
肥料のやり方
2月ごろに寒肥として油かすと
腐葉土や
堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
肥料が切れると葉色が薄くなります。
剪定方法
基本的に不要です。気になる場合は暖かい時期に行います。大きくなりすぎないよう、定期的に間引き剪定をし、枝を横に伸ばすように仕立てます。
その他豆知識
押せばへこむほど柔らかくなったら食べごろです。