早春の切花でおなじみ。箒状にコンパクトに育つ家庭向きのサクラ。
啓翁桜(けいおうざくら)は洋風とも思える爽やかな香りがあり、紅色を帯びる可愛らしい花。冬の到来が早い山形県では枝を取って温室で加温して早く咲かせる桜の枝が生産されています。(小彼岸桜の切り枝も生産されています。)日光を当てずに室内で開花させた切り枝に咲く花は花色が淡く、かなり印象が違います。
花は一重で、染井吉野と比較すると小さめの花径です。花径18~24mm。自然開花では春(3月中旬~下旬頃)に開花します。
啓翁桜には太い幹はなく、形の良い枝が何本もまとまって一つの株を作り、箒状の樹形になります。横に枝を伸ばさないため狭いスペースで桜を楽しみたい方におすすめの品種です。スプレー咲きが楽しめるのが特徴です。切花としてもよく用いられます。
お庭に春の訪れを知らせる雅な花木です。記念樹や、シンボルツリーとして最適です。
樹高はやや小さくおさまり、細くもっつり茂る「直立叢生形」です。
『敬翁桜』と比較して、樹勢が強く花つきが良いです。