珍しいベリーの木 | エゾスグリ ( 蝦夷酸塊 )
真っ赤な果実が印象的な北海道に自生するスグリの木
甘酸っぱい果実は、観賞用としても品と美しさがあるベリー。
ベリーの木はの中でも人気がある「スグリ」から、今回初めて登場した「エゾスグリ」。「蝦夷」といえば北海道の古称ですが、その北海道を含め岩手や山形などの山地の沢沿いなど自生するのがこの「エゾスグリ」です。「スグリ」は栽培地域が限られていることもあり、スーパーなどでもそうそう手に入らない珍しいベリー。そうなると、お庭で育てて食べるしかない!ですよね?
「エゾスグリ」の果実は赤く、健康に良いとされる栄養素がたっぷり入っています。ただ、酸味が強くて甘酸っぱいので、そのまま食べるよりもジャムなどに加工して食べる方が、よりおいしくいただけます。また、その見た目は美しく、キラキラと輝くように房成りになる様子は、観賞用としても愛らしい姿を見せてくれます。また、お料理やお菓子などに彩りを添えるアクセントとしても、活躍してくれます。育てて楽しむ!作って味わう!見て癒される!楽しみ方がいっぱいのベリーの木です。
エゾスグリ ( 蝦夷酸塊 ) の特徴
学名 | Ribes latifolium Jancz. ユキノシタ科スグリ属 耐寒性落葉低木 |
開花時期 | 5月~6月ごろ |
収穫時期 | 8月~9月ごろ |
受粉樹 | 不要 1本で実がなる |
最終樹高 | 1~2m 前後 |
植栽適地 | 北海道 ~ 中国地方以南 ※涼しい気候、環境を好みます。 |
栽培用途 | 鉢植え、地植え、盆栽、花壇、記念樹など |
カーラントの育て方
植え付け時期
12月~3月ごろが植え付け適期です。10~梅雨入り頃までに植えても結構根付きます。芽吹いた苗を植える際は、根を崩さずに植えてください。水はけの良い肥沃な土壌を好みます。耐寒性は強いですが、夏の暑さが少々苦手です。風通しの良い、涼しい場所で栽培してください。夏の西日を避けた場所に植えてください。夏の乾燥に備えて、庭植えでは乾燥防止のマルチングをお勧めします。
剪定
1年目の枝の葉腋に花芽がつき、翌春開花します。株もとから出るシュートは4年目からは花つきが悪くなるので、4年目に切り戻しをして新しいシュートを出させるか、古いシュートは間引く剪定が必要です。成木になると果実の重みで主枝が枝垂れて果実が汚れることになるので、樹冠の外側の主枝は内側の芽の上で切り戻し、枝が内側に上がるようにするといいです。5~6月に弱い枝などを間引いて株元にも日が通るようにし、病害虫の発生を抑えます。
水やり・施肥
根が浅いので乾燥に弱い傾向があります。露地栽培では土が乾いたら与えますが、真夏の乾燥時期以外はほとんど水やり不要です。鉢植えでは土が乾いたらたっぷり与えます。過湿は良くないですが、土が常に適度に湿っているほうがいいです。肥料は3月ごろと収穫後に速効性の化成肥料などを与えます。また、3月ごろに寒肥として牛糞や鶏糞、油粕など、有機質肥料を与えます。
病害虫・消毒
葉に斑点病がでるので、トップジンMなどで防除します。害虫ではナミハダニ、カイガラムシ、ハマキムシがでますので、見つけ次第捕殺もしくは、消毒します。