花付きの良い小中輪に素晴らしい香り。耐病性が強く初心者向け
ルイス・キャロルは、小中輪の中では珍しく、ダマスクにハーブの強香を持つ、香りの良いバラです。
ボタンアイのある、繊細な花弁がつくるロゼットの花型が美しく、花付きも優れています。年間を通しての花色や花形の変化は少なく、春秋の低温期はもちろん、夏の高温期でも観賞価値のある花を安定して咲かせます。樹勢は普通ですが、耐病性強く、黒星病に強い、うどんこ病にとても強いシュラブ樹形のバラで、初心者にもオススメの品種です。
初期生育がやや遅いので、植え付け後は株を育てるため、半年はつぼみを取り続けるソフトピンチが効果的です。まとまりの良いシュラブ樹形でそれほど場所はとらずに植えられます。冬剪定等深めに切れば、背の高い木立として育てられ、切らずに誘引し構造物にとめればコンパクトなつるバラとして育てられます。つる仕立てにする場合、段差剪定タイプの剪定・誘引がより良く咲かせるコツです。木立タイプとして育てるのなら、ガーデン半ばや後方に。剪定はフロリバンダに準じれば良いでしょう。コンパクトにも仕上がるため鉢植えにも最適です。
花名は「不思議の国のアリス」作者、ルイスキャロルから命名されました。
シュラブローズはブッシュローズ(木立バラ)とクライミングローズ(つるバラ)の中間的な樹形で、やや高性になるものや半つる性になるものです。鉢植えや花壇、オベリスクなど使い勝手が良いので、用途やシーンを選ばずに用いやすい品種が多いです。