白ピンク系の芳香 てっぽうゆり 日本の風土に合うユリの花。初夏を彩る清楚な花姿。
「トライアンファーター」はテッポウユリとオリエンタルリリーの交配種です。真っ白い花に、中心が赤く彩られ、次第に縁に向かってピンク色が広がっていきます。テッポウユリの清楚な美しさに、オリエンタル系のダイナミックさが加わった新しいタイプの大輪咲き鉄砲百合で、1本でも十分存在感があります。次々と蕾がつき、1ヶ月以上にわたって開花を楽しむことができます。庭植え、鉢植えどちらでもお楽しみいただけます。
【日本の風土に合う百合の花】
ユリの語源は、風に吹かれて花がゆらゆらすることから「ユリ(揺り)」とする説のほか、鱗片が幾重にも重なり合う、「ユルミ(緩み)」、というように多くの説があります。ユリ属の学名リウム(Lilium)は、ラテン語に由来しケルト語では「リ=白い」からきています。
【百合の歴史】
日本の書物にゆりが現れるのは「古事記」(712年)が最初とされています。「万葉集」には、「筑波嶺のさ百合の花の夜床にも 愛しけ妹そ昼も愛しげ」と歌われており百合は1300年前の昔から人々に親しまれています。この万葉集に歌われた「さ百合」はヤマユリだといわれています。日本には多くのユリが自生していますがその主な種類はテッポウユリ、ササユリ、カノコユリ、ヤマユリの4系統に分けることができます。カサブランカを代表する大輪で華やかなオリエンタルハイブリッド系のユリは日本のゆりを交配・改良して生まれたもので栽培しやすく、ゆり人気のきっかけとなっています。現在一般的に市場に出回る園芸品種は、西洋で日本原産のゆりを交雑育種して育成されたものがほとんどです。
鉄砲百合(てっぽうゆり)はラッパに似た形の筒状の花を横向きに咲かせます。九州南部から沖縄にかけて分布する日本固有のユリとして、明治時代に海外へと輸出されるようになりました。