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果樹は広い場所がないと難しいと思われている方もいらっしゃるようですが、そんなことはありません。小さな庭や鉢植えにしてベランダでも栽培できます。全ての果樹に通じる果樹栽培の基本、コツを解説します。
●まずはしっかりと木を育てる。
「あわてる何とかはもらいが少ない」「猿蟹合戦のカニになろう。」です。植物は根、幹、枝葉が育ち、花が咲き、実がなります。花や実をつけると大量のエネルギーを消費させます。木が充実しないうちに実をつけさせると実が完熟する前に生理落下(実が落ちる)したり、隔年結果(1年おきに成り年と成らない年が繰り返す)になったりします。逆に、木が健康で充実すれば毎年の鈴なりの結実も可能です。木の大きさに見合った果実の数に調整したり、最初の2年間は実がなっても摘果で結実を調整しましょう。「ぜんぜん実がならない」1番の原因は木が充実していないことです。
●受粉樹をそろえましょう。
果樹は種類によっては1本では結実しないものがあります。また、1本で結実する品種でも、いろんな品種を混植(近くに植える)と結実が安定し、味もよくなります。いろんな品種を育ててみましょう。
●摘蕾・摘果で毎年収穫しましょう。
欲張って実を多くつけすぎると実が大きくならず味もいまいちです。また樹も弱ってしまいます。木の大きさに応じた果実の量に調整しましょう。
●花芽が出来る環境をつくりましょう。
大切な果樹だからついつい大事大事してしまいます。世話のやきすぎは注意です。チッソ系肥料の与えすぎや、剪定をしすぎると樹の勢いばかり強くなり、花芽が上がらなくなります。肥料や剪定は適度にしましょう。
梅、桃、サクランボ、スモモ、プルーンなどは夏に花芽を作ります。夏以降の剪定では花芽を落とさないように注意です。花芽を見分けた剪定に自信がなければ花後に剪定しましょう。また、夏の病害虫対策で樹が充実すれば花芽が上がりやすくなります。
柿は春の芽吹きも遅れがちです。また、葉がなくなった真冬に果実を完熟させてきます。病害虫対策をしっかりして、葉がある時期にいかに栄養を蓄えさせるかが冬の収穫を大きく左右します。
柑橘類などの常緑性(冬でも葉が茂っている)果樹は葉に栄養を貯めたまま越冬します。他の果樹と比べると耐寒性が弱いものが多く、寒さで元気がなくなると葉が黄ばみ、落葉します。葉がなくなると、翌年の花芽を上げる栄養が不足し、結実しにくくなります。常緑性果樹が寒がらせない冬越しが豊産へのポイントです。
●人工受粉で結実を確実に
開花時期がずれる場合や、開花時期に雨が多い場合、屋内管理等で虫や風がない場合は人工受粉で結実させましょう。
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