ハナフジらしい花色の早咲き種。1年目から咲きやすい待ちきれない方向け。
一才藤は野田藤の系統で花色は濃黒紫色。花房の長さは20~40cmです。細長い花穂で、花序の基部から次々に開花するので、優美な咲き姿を長い間鑑賞できます。若木のうちから花を咲かせますので、一才藤といわれます。藤(ふじ)は色の名前にもなる花色です。
他のハナフジよりも早咲きで、2021年は4月6日ごろから咲き始めていました。
ふじは棚仕立てが一般的ですが、壁面仕立てや立ち木仕立てをすればとってもおしゃれです。鉢植えにして、少し高いところに飾ってもいい感じ。
洋風にももってこいで、よく茂るのでフェンス代わりにも大丈夫です。花が垂れ下がって咲くのが美しいので、フェンスやトレリスで楽しむ場合は、伸びたつるはなるべく高い位置に誘引し、垂れ下がる花房に余裕が出るようにするといいです。フジの壁って、すばらしく美しいです。ツルで対象物に巻きつきます。つる性植物の中でも最大級にツルが伸びます。
【豆知識】
・丈夫なつるは古代より縄の代用としたり、籠や椅子などの材料として用いられました。
・ヤマトタケルノミコトが船の艫綱を太いフジにつないだという伝説があります。
・万葉集には、27首の藤を詠んだ歌が知られています。
・つるが蛇に似て、またフジが不時に通じるため、庭に植えるのを嫌う風習がある一方で、神聖な木ともされました。
・花や新芽は食べられます。